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伝習会 第178回

伝習会

〈 第百七十八回 〉

蛍雪(けいせつ)(こう)晋書(しんじょ)

 (訳…蛍の光と雪明かりで勉学にいそしみ、その結果、苦労・努力が実り成功する)

~ 第百七十三回で、董遇(とうぐう)が教育の一環として読書百遍(どくしょひゃっぺん)()(おのずか)

  (あら)る】を以って弟子を諭しました。その後、弟子が「そんな時間はあり 

 ません」と言った時、董遇(とうぐう)読書三余(どくしょさんよ)と答えました。すると、弟子は(みっ)つの(あま)りとは、いつのことですか」とたずねました。董遇(とうぐう)は、(まさ)三余(さんよ)()ってすべし。(ふゆ)(とし)(あま)り、 (よる)()(あま)り、(いん)()(とき)(あま)りなり」()()(おう)粛伝注(しゅくでんちゅう))と答えました。心から発する啓発(けいはつ)(うなが)したものです。表題の言葉も、読書・勉学の大切さを言っております。中国の(しん)の時代に、(しゃ)(いん)(そん)(こう)という二人は、共に志を高く持って官吏(かんり)を目指していました。しかし、二人は共に家が貧しく、灯火の油を買う事も出来ない程でした。そこで(しゃ)(いん)は、夏の夜の(ほたる)を捕まえて、その光で本を読みました。また、【(そん)(こう)は冬の夜、窓辺(まどべ)に雪を積み上げて、雪の明かりで本を読んで勉強しました。そして、とうとうお互い自らの志を成し遂げました。この故事は、読書の効用が如何に人生を実り多いものにするかを説いております。【蛍の光 窓の雪】の歌詞はここが出典です。在りし日の情景を思い浮かべて口ずさんでみては如何でしょう。

1.ほたるの光り  窓の雪      2.止まるも行くも  限りとて

  ふみよむ月日  重ねつつ       かたみに思う   ちよろずの

  いつしか年も  すぎの戸を      心のはしを    ひとことに

  開けてぞ今朝は 別れ行く      さきくとばかり  うたふなり  ~

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